史上最高のジャズ・サウンドトラック・リストに、必ず入れなければならない映画『或る殺人』は、ビッグ・バンド・スウィング時代のマエストロ、デューク・エリントンが、たびたび共作しているビリー・ストレイホーンと書いたもの。豊かな金管楽器が印象的なデューク・エリントンのオーケストラによる同作は、オットー・プレミンジャーが監督し、妻をレイプしたとされるバーテンダー男を殺害した陸軍中佐を担当する弁護士(ジェームズ・ステュアート)が主人公の、気骨のある法廷ドラマに見事寄り添っている。映画はそのストレートな性表現(“パンティ”という単語が映画中で使われたのはこの時が初めてだとされる)が当時論争を引き起こし、それは脅威と安っぽさにじみ出る、威勢の良い唸るようなホルンと、強く躍動するブルースのリズムに溢れた、デューク・エリントンの色鮮やかなスコアに投影されている。, 10: モダン・ジャズ・カルテット『拳銃の報酬(原題:Odds Against Tomorrow)』(1959) ジャズ・スタンダード必聴名曲(2)「枯葉」 文/池上信次 「枯葉」(原題:Les Feuilles mortes/英語題:Autumn Leaves)は、シャンソンの代表的スタンダード・ナンバーですが、現在ではおそらくシャンソン以上に、「ジャズのスタンダード」として知られているのではないでしょうか。 ジャズのスタンダードナンバー「Confirmation(コンファメーション)」のyoutube動画をいくつか集めました。いつも通り、勉強を兼ねて自分が中でもよく聴いているお気に入りリストです。もちろん、ジャズ・スタンダード・バイブル(通称: ディズニー音楽とジャズ. 【YouTube 毎日22:00時更新。寝る前のプチ音楽教養に】アントニオ・カルロス・ジョビン作1958年のボサノバのスタンダード、フェリシダージ。A Felicidade (1958 song) - Bossa nova Piano , jazzpiano 1926年のビンセント・ユーマンズとアン・コールドウォルの曲。アン・ 音楽に限らず映画とかミュージカルといった大衆文化がまさに花開いた時代で、日本で言うと元禄文化みたいな。江戸時代のね。 そして 映画とかミュージカルが大ヒットする上で欠かせなかった非常に大きな要素っていうのが「誰にでも覚えやすい、美しいメロディーを持ったテーマソング」� ジョン・コルトレーンの音楽作品集は、考えるまでもなくベスト・ジャズ・サウンドトラック・リストに入れるに相応しい。ジャズ界一アイコニックで影響力のあるミュージシャンのひとりである、ジョン・コルトレーンの人生、その時代、そして音楽を描き喝采を浴びた、ジョン・シャインフェルド監督の2017年映画から、このサクソフォニストの最も重要で象徴的な作品がフィーチャーされたサウンドトラックが生まれた。収録されているのは、神への祈りを捧げた1965年の最高傑作『A Love Supreme』からの抜粋、衝撃的なモード・ジャズの傑作に再構成された「My Favourite Things」、コード変化が繰り返される画期的な「Giant Steps」、そして公民権運動に寄せたプロテスト・ソング「Alabama」等。映画はジョン・コルトレーン没後50周年を記念して発表された。, 22: ガトー・バルビエリ『ラスト・タンゴ・イン・パリ(原題:Last Tango In Paris)』(1973) マイケル・ケインは『ズール戦争』(1963)と、その後の『国際諜報局』(1965)で、前途有望な俳優としての実力を既に発揮していたが、映画スターとしての地位を確実なものにしたのは、ルイス・ギルバートの『アルフィー』で、同名の楽観的ロンドン子を演じてからだった。アメリカ人テノール・サクソフォニストの巨匠ソニー・ロリンズがスコアを書き、イギリス人ミュージシャン等とロンドンでレコーディングしたが、その後サウンドトラック・アルバム用に、オリヴァ―・ネルソンをアレンジャーに迎え、アメリカで全曲レコーディングし直した。イージー・スウィンギングなテンポと、うねうねしているが、心に伝わりやすいホルンのメロディによるメイン・テーマは、マイケル・ケイン演じる憎めない女たらしの、粋で魅力たっぷりな雰囲気を表現していた。現在でも入手可能なベスト・ジャズ・サウンドトラックのひとつだ。, 4: チャーリー・パーカー『バード(原題:Bird)』(コロムビア 1988) アメリカ人作家F・スコット・フィッツジェラルドが、“ジャズ・エイジ”と呼んだ時代は、1920年代後半のサイレント映画の終焉とトーキー映画の誕生と重なる。実際、音声とシンクロした長編映画の第一号は、1927年の革新的映画『ジャズ・シンガー』(主演アル・ジョルソン)だった。専門的観点から見ると、この映画の中で我々が今日ジャズと認めるものはごく僅かしかフィーチャーされていなかったが、ジャズと映画の長くそして実り多い関係がここから始まり、名作アルバムとして現在認識されている、ベスト・ジャズ・サウンドトラックが数多く誕生している。, 20年代のニューオーリンズ・スタイル・ジャズが、30年代のビッグ・バンドのスウィング時代に取って代わられた時、ハリウッドはそのトレンドを映画に織り込んだ。例えば当時“ホット”だったバンド・リーダー、ポール・ホワイトマンとそのオーケストラの音楽を取り上げた『キング・オブ・ジャズ』(1930)や、エレノア・パウエルとジェームズ・ステュアート主演のブロードウェイ・ダンサーの物語『踊るアメリカ艦隊』 (1936)。この10年間に公開されたジャズ関連の傑出した映画には、著名ソングライターのアーヴィング・バーリンの音楽がフィーチャーされた『世紀の楽団』(1939)等がある。, しかしこれ等は、白人向けの大量消費品として、ハリウッドによって水増しされたジャズのトーンダウン・ヴァージョンだった。アフリカ系アメリカ人シンガーやミュージシャンの演奏による本格的なテイストのジャズは、『セイントルイス・ブルース』(ブルース・シンガーのベッシ―・スミス主演1929年短編映画)、『Paradise In Harlem』(1939)、『キャビン・イン・ザ・スカイ』(1943)、そしてあまり知られていない『ニューオリンズ』(ルイ・アームストロングとビリー・ホリデイ主演1947年作品)で触れることが出来る。, しかしジャズがテーマの映画でアフリカ系アメリカ人が主役を張るのは、一般的ではなくむしろ例外であり、50年代は、白人ジャズ・ミュージシャンの伝記映画が大流行した。例えば1954年の『グレン・ミラー物語』、そしてこの2年後の『ベニー・グッドマン物語』。その一方、問題を抱えた天才トランペッターを演じるカーク・ダグラス主演の『情熱の狂想曲』(1950)は、ビックス・バイダーベックの人生からアイディアを得ている。もう一作、当時を代表する伝記のような映画として挙げられるのが、20年代が舞台の架空ホルン吹きの物語『皆殺しのトランペット』(1955)だ。, 50年代は、同時代を代表するジャズ・サウンドトラックの幾つかに影響を与えたジャンルである犯罪やスリラー映画のバックに、よりダークで強烈で、テクスチュアのある音楽を配する為に、映画音楽の作曲家等がビバップの影響を受けたジャズを使い始めた時代でもあった。エルマー・バーンスタインは50年代フィルム・ノワールのサウンドトラックの達人であり、その並外れた作品は、同時代で最も印象深いジャズに影響を受けた2作品『黄金の腕』と『成功の甘き香り』を飾った。これ等の映画では緊張感と雰囲気を生み出すのに、ジャズが極めてスタイリッシュな方法で使われたが、と同時に、ジャズと犯罪活動の繋がりを構築するのに一役買った。それは殺人を犯す病的な泥棒を描いた、フランス人監督ジャン・リュック・ゴダールの名ニュー・ウェイヴ作品『勝手にしやがれ』(1959)で起用された、マーシャル・ソラールの鮮やかなスコアで強化された。同じく殺人事件を扱ったルイ・マル監督の名フランス映画『死刑台のエレベーター』でもジャズが使われ、マイルス・デイヴィスが初めてサウンドトラックに取り組んだ。, 60年代が巡って来ると、ポップと、その後のロック・ミュージックの台頭により、ジャズの人気が急下降していったが、それでも『パリの旅愁』(音楽はデューク・エリントン)、『召使』(イギリス映画。サウンドトラックを手掛けたのはロンドンのサクソフォニスト/作曲家のジョニー・ダンクワース)、それから1966年のイギリスの大ヒット作『アルフィー』(スコアを書き演奏したのは、アメリカ人サクソフォンの名人ソニー・ロリンズ)等、ベスト・ジャズ・サウンドトラックのリストに入れる価値のあるスコアが幾つかある。60年代後半から70年代にかけて、ラロ・シフリンやクインシー・ジョーンズといったジャズ作家達が、R&Bとファンクをジャズに融合させ、新しく胸躍るようなアクション映画用サウンドトラックを創り出し、大きな影響を与えた。, ジャズは70年代の映画でも、本格的なサウンドや、そして時にはノスタルジックな音楽を生み出す為に、時代劇の背景に使われた。その典型的な例が、30年代が舞台のポランスキー作品『チャイナタウン』の心を揺さぶられるジェリー・ゴールドスミスのスコアや、40年代探偵スリラー映画『さらば愛しき女よ』のデヴィッド・シャイアの音楽だ。それから元シュープリームスのダイアナ・ロスがビリー・ホリデイを演じた作品『ビリー・ホリデイ物語/奇妙な果実』(1973)も忘れてはならない。, 80年代(『コットンクラブ』『ラウンド・ミッドナイト』『バード』『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』)や、90年代(『裸のランチ』『モ‘・ベター・ブルース』『ディンゴ』『カンザス・シティ』『ギター弾きの恋』の映画サウンドトラックでも、ジャズが多く使用されている。また最近では、監督デイミアン・チャゼルの2014年グラミー賞獲得作品『セッション』(音楽学校の若きジャズ・ドラマーとその暴君的指導者の物語)が、世界中の観客に強烈な印象を残した。それ以降も、ドン・チードルによるマイルス・デイヴィス映画『マイルス・デイヴィス/空白の5年間』や、チェット・ベイカーの伝記映画『ブルーに生まれついて』(薬物中毒のクール・ジャズの看板男を演じるのはイーサン・ホーク)等、話題のジャズ映画が続く。, また長い年月の間に、優れたジャズ・ドキュメンタリーも幾つか発表され、その中から(これは意外なことではないが)ベスト・ジャズ・サウンドトラック・リストにエントリーされる作品が生まれた。多くの人のリストのトップを飾るのは、1958年のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルを追った、バート・スターンの色鮮やかで印象深い映画『真夏の夜のジャズ』である一方、最近の作品では、歌手二―ナ・シモンを生き生きと描写した『ニーナ・シモン〜魂の歌』や、『Time Remembered: The Life And Music Of Bill Evans』が、受けるに値するだけの称賛を多く得た。更に史上最高のジャズ・ドキュメンタリーの華やかな集まりに入ったのが、ジョン・シャインフェルドの最新作だ。絶賛された『コルトレーンを追いかけて』からは、同時にコルトレーンの最も有名で影響力のあるパフォーマンス収録のサウンドトラックCDも誕生した。, 簡単に歴史をおさらいしたところで、手元に置くべきベスト・ジャズ・サウンドトラック25選を、この後にご紹介する。決定版だと断言するようなリストではないが、それでも世に出ている最高のジャズ・サウンドトラックにスポットライトを当てたものになっている。, 25: ヴァリアス『セッション(原題:Whiplash)』(2014) デクスター・ゴードンは63歳の時に、うらぶれたアメリカ人ジャズ・ミュージシャンのデイル・ターナーを描いたベルトラン・タヴェルニエ監督の映画『ラウンド・ミッドナイト』で、アカデミー賞にノミネートされた。アルコールと薬物乱用歴のある彼自身の経験を大まかに基にしているこの映画の素晴らしいサウンドトラックには、ハービー・ハンコックがプロデュースし、ジャズの名士ウェイン・ショーター、フレディ・ハバード、ボビー・ハッチャーソン、ジョン・マクラフリン、そしてトニー・ウィリアムスがフィーチャーされ、デクスター・ゴードンもテノール・サックスをプレイしている。彼等はその才能を集結させながら、映画の説得力のある物語に、心に強く残る控え目なバックドロップを作り上げている。, 5: ソニー・ロリンズ『アルフィー(原題:Alfie)』(1966) ファンが待ち望んでいた初の洋楽カヴァー・アルバム。収録楽曲は、秋元順子が得意とするジャズ、映画音楽、ポップス、ラテンなどの洋楽スタンダード・ナンバー。ソフトで伸びやか、心に沁みる歌声で名曲を綴ります。ボーナス・トラックとしてライヴ音源も収録。 手元に置くべきベスト・ジャズ・サウンドトラック25選チャートのトップを飾るのは、典型的な50年代“ジャズ・ノワール”サウンドトラックのこの作品。作曲を手掛けたのは、尊敬の念を禁じ得ないエルマー・バーンスタイン。彼はこの後60年代前半に『荒野の七人』と『大脱走』の音楽を書いている。麻薬を止めようとするジャンキーのドラマー、フランキー・マシーン(フランク・シナトラ)を描いたオットー・プレミンジャーが監督した映画『黄金の腕』の為にこのジャズ色の強いスコアを書いた時、エルマー・バーンスタインはハリウッドで人気上昇中の映画音楽作曲家だった。不気味で激しいリズムと、ほとんどヒステリックでさえある鋭い音色のホルンで仕上げられた、そのイキなメイン・テーマは非常に印象的で、ビリー・メイ、ジェット・ハリス、そしてグラム・ロッカーのスウィートのカヴァー・ヴァージョンまで誕生している。, ハンブル・パイのフィルモアで録音されたライヴ盤『Performance – Rockin’ The Fillmore』, 映画『あの夜、マイアミで』サントラから、レスリー・オドム・Jr.が歌うオリジナル曲が公開, 『ソウルフル・ワールド』レビュー: ジャズ・ミュージシャンを丁寧に描き、演奏全てが素晴らしい映画, ダフト・パンクによる映画『トロン:レガシー』サントラ収録曲の9曲がストリーミングで初公開, 【全曲動画付】フランク・シナトラのクリスマス・ソング・ベスト20:冬にぴったりな歌声と名曲たち, クリスマスの絶対的定番曲「ジングルベル」の制作秘話:原曲は馬ソリにのってナンパする歌, ジョン・バティステとは?『ソウルフル・ワールド』に抜擢された若きジャズ・ミュージシャンの経歴, U2「Beautiful Day」:『All That You Can’t Leave Behind』に収録され完全復帰を実証した名曲, ビートルズの新ドキュメンタリー映画『The Beatles : Get Back』について現時点で判明している事柄, About Us • Terms of Service • Privacy Policy • © 2019 uDiscoverMusic, King Of Jazz (1930) Restored Technicolor Sequence, Miles Davis – ''Ascenseur pour l'Echafaud'' OST (Louis Malle 1958), Diana Ross Lady Sings The Blues Lover Man/T'ain't Nobody's Bizness If I Do/Good Morning Heartache, Jazz On A Summer's Day (Official Trailer), The Art Ensemble of Chicago – Theme de Celine / Les Stances A Sophie [Episode from the movie]. この“手元に置くべきベスト・ジャズ・サウンドトラック”リスト、2度目の登場のバーンスタイン作品には、西海岸グループのチコ・ハミルトン・カルテットもフィーチャーされている。アレクサンダー・マッケンドリックの迫力満点の映画は、皮肉屋の新聞コラムニスト J.J.ハッセンカー(バート・ランカスター)が、冷酷なパブリシスト、シドニー・ファルコ(トニー・カーティス)を使って、妹とジャズ・ギタリストのロマンスを引き裂こうとし、その結果、悲劇的な結末を迎えるというストーリー。エルマー・バーンスタインの大胆で力強いスコアには、ニューヨークの喧噪と同時に、都会の不安や食うか食われるかのメンタリティが映し出されている一方、チコ・ハミルトンのグループはその淡い色合いの作品で、非常に対照的なジャズ・クール感を提供している。, 6: ヴァリアス『ラウンド・ミッドナイト(原題:Round Midnight)』(1986) 【YouTube 毎日22:00時更新。寝る前のプチ音楽教養に】Triste. ジャズの名バラード『Tennessee Waltz(テネシーワルツ)』。 もともとは1948年に発表された カントリー音楽 でしたが、1950年に「 Patti Page(パティ・ペイジ) 」がカバーして大ヒットしました。 映画「鉄道員」ではテーマ曲として使用されています。 The Windmills of Your Mind/The Thomas Crown Affair/風のささやき/華麗なる賭け/Michel LeGrand/ミッシェル・ルグラン/01 作家/監督のロバート・ワイズにとり、50年代後半の専門分野は間違いなくフィルム・ノワールであり、同ジャンルで最も有名な彼の作品といったら『私は死にたくない』だ。殺人罪に問われた売春婦が描かれたこの作品は、発表時アメリカの観客に衝撃を与え、主役を演じたスーザン・ヘイワードは、その演技によりオスカー賞を受賞している。作曲家/アレンジャーのジョニー・マンデルのスコアは、非常に陰鬱だが観るに値するこの映画の明るい点のひとつ。バリトーン・サクソフォニストのジェリー・マリガンは、このスコア中で際立っており(その他複数の“クール・スクール”西海岸ジャズ・プレイヤー同様)、そのスモーキー・ホルンは確固たる強さを持つブルージーなメロディを表現している。, 17: ハワード・ショア(フィーチャリング・オーネット・コールマン)『裸のランチ(原題:The Naked Lunch)』(1991) イスラエル人のモーシェ・ミズラヒが監督した、自由奔放な若き女性セリーヌを追った映画は、クリスチアーヌ・ロシュフォールの同名フェミニスト小説が基になっており、現在ではアメリカのフリー・ジャズ・グループ、アート・アンサンブル・オブ・シカゴの素晴らしいサウンドトラックで良く知られている。グループを率いていたレスター・ボウイと、それを大きく成長させた『Rescue Me』で知られる当時の妻フォンテラ・ベースは、当時パリに住みながら、さまざまなタイプの映画音楽をプロデュースし、演奏もしていた。情熱的なジャズ・ファンク・グルーヴやゴキゲンなディキシーランド調、アフリカ系に影響を受けた哀歌や、不安にさせるアヴァンギャルドな音風景ものまで、彼等の印象的なサウンドトラックは多岐に渡った。, 12: ジェリー・ゴールドスミス『チャイナタウン(原題:Chinatown)』(1974) 楽譜 ¥3,630 ¥3,630. 昨日までビング・クロスビーのことを書いたが、更にお古いお話。 かつて「ジャズヴォーカルの父」と称されたアル・ジョルスンの名を知ったのは20代前半、和田誠さんの対談本「たかが映画じゃないか」だったと思う。 楽譜 ¥3,850 ¥3,850. 文/後藤雅洋 映画とジャズの関わりというと、多くの方々はジャズ好きで知られた監督ルイ・マルが、1957年に制作した『死刑台のエレベーター』など、一連の50年代フランス映画を思い浮かべるのではないでしょうか。 ジャズ映画・本 名作映画とジャズスタンダード曲紹介【As time goes by(時の過行くままに)】byカサブランカ 1943年、第二次世界大戦の真っ只中に製作された大ヒット映画 カサブランカ 。 アントニオ・カルロス・ジョビン作の1966年ボサノバスタンダード。Triste(1966 song) - JazzPiano 1926年のビンセント・ユーマンズとアン・コールドウォルの曲。アン・コールドウェルは20世期初頭で活躍した ウィリアム・S・バロウズの悪名高き非線形小説『裸のランチ』(1959)を脚色した映画。殺虫剤でハイになる害虫駆除業者が主人公という、どう転んでも大変な作品だが、これを誰もが認める知性に訴えるショック・ホラーの第一人者の映画監督デヴィッド・クローネンバーグが自ら引き受けた。彼の映画に対するヴィジョンは、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏する陰気な音風景に囲まれた、フリー・ジャズの先駆者オーネット・コールマンのテノール・サクソフォンが奏でる、ハワード・ショアの陰気なスコアによって高められている。このセッティングに於けるオーネット・コールマンのサウンドは実に見事で、映画の不吉な雰囲気を生む重要な鍵になっている。, 16: ハービー・ハンコック『欲望(原題:Blow-Up)』(1966) 懐かしのスタンダードジャズから想い出の映画音楽までジャズ・フュージョン国内ジャズ アーティスト: 根市タカオと楽しい仲間たち 発売日: 2018/05/23 jan: 4544708003858 品番: "Odds Against Tomorrow" (John Lewis), Modern Jazz Quartet in London. 「ジャズスタンダードってよく聞くけどなんだろう?」そんな疑問にお答えします! 映画や舞台、テレビなどで使われた挿入歌やポップス曲からジャズスタンダードのおすすめ曲を厳選。ガイド選りすぐりの名曲名演でジャズの楽しさに触れてください! 警官を出し抜くスリルを味わうために銀行強盗を企てるという時間を持て余した裕福なプレイボーイのビジネスマン(スティーヴ・マックイーン)を描いたノーマン・ジュイソンの1968年犯罪映画と、その作品に流れるミシェル・ルグランの素晴らしいスコアほど、見事に調和が取れた共生関係にある動画と音楽は稀だ。ノーマン・ジュイソンの魅力的な映像とマルチ・スプリット・スクリーン画像により、映画は忘れることの出来ない印象を、多くの鑑賞者の心に深く刻んだ。ミシェル・ルグランの初のハリウッド作品となったこの映画のシンフォニックなジャズ・スコアは夢へと誘い込むような効果があり、音楽の印象を強くしているだけでなく、映画全体の雰囲気に緩やかなまとまりをもたらした。活気溢れるジャズの音色とバロック調の音楽を印象深く融合した、ミシェル・ルグランの壮大なインストゥルメンタル・ナンバーも多数収録されているが、現在このスコアで最も良く知られているのは、ノエル・ハリソンが歌うオープニング・ソング「The Windmills Of Your Mind(邦題:風のささやき)」だ。, 2: マイルス・デイヴィス『死刑台のエレベーター(原題:Ascenseur Pour L’Echafaud)』(1958) 俳優のJ・K・シモンズは、強い執着を持つドラマー志望の入学1年目の学生を精神的に追い込む横暴な音楽先生の真に迫った演技によりアカデミー賞を手にした。映画の要となっているのは、70年代に書かれた、ハンク・レヴィのファンキーで不思議なビッグ・バンドによるタイトル・ナンバーだ。また映画中に散りばめられた音楽は、この後『セッション』の脚本/監督デイミアン・チャゼルによる2016年ミュージカル『ラ・ラ・ランド』の音楽を担当することになるジャスティン・ハーウィッツの書き下ろしだ。ジャスティン・ハーウィッツのオリジナル・スコアには、デューク・エリントンやカウント・ベイシーの名スタンダード・ジャズ・ナンバーが収録されており、このベスト・ジャズ・サウンドトラック・リストへのエントリ―の後押しとなった。, 24: デヴィッド・シャイア 『さらば愛しき女よ(原題:Farewell, My Lovely)』(1975) ジャズ・スタンダードのコード進行に、絶対的な正解はありません。ジャズ歴の長い方はご存知かと思いますが、ミュージカルや映画のために書かれた曲は、“原曲”が全くジャズ的なコード進行ではない場合 … ジャズは50年代映画界でカッコいい流行の音楽だった。それは発祥地アメリカのみならず、世界中の様々な場所でも同様だった。フランスでは、ジャンゴ・ラインハルトとシドニー・ベシェとの作品で知られる、アルジェリア生まれのピアニスト/作曲家のマーシャル・ソラールが、僅か33歳の時に、ジャン・リュック・ゴダール監督のアイコニックなニュー・ウェイヴ作品『勝手にしやがれ』に、顕著なジャズ色を持ち込んだ。主演は車を盗んだ後に警官を射殺した、放浪の犯罪者役のジャン・ポール・ベルモンドと、そのアメリカ人情婦役のジーン・セバーグ。耳をつんざくようなブラスによって繰り返し表現されるモチーフから、厳粛なピアノのメロディに、繊細なタッチで描き出されたロマンティックな小作品までと、多岐に渡るマーシャル・サラールの音楽は、実に見事に個々の雰囲気を伝えている。, 7: エルマー・バーンスタイン『成功の甘き香り(原題:Sweet Smell Of Success)』(1957)