海外進出には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?本記事では、海外進出による販路開拓・海外向けのプロダクト開発といったメリットのほか、海外進出のコスト・政治リスクといったデメリットを解説します。海外進出を成功させるポイントも併せてまとめました。 企業の海外進出においては、メリットとリスクの双方の視点から把握しておくことが重要です。 「いつかは海外に進出できたらいいや・・・」と考えているだけで行動を起こさなけれは、結局は時流に遅れて企業の海外進出は失敗に終わるリスクがあるのです。 それでは、具体的な海外進出の必要性について解説させていただきます。 海外進出サポートは必須!海外進出の手順と業者選びの注意点を解説 ユニクロも海外店舗数が国内を超える ユニクロは世界的なアパレル企業としてH&M、Zaraと肩を並べる企業になった。 売上では米国アパレル企業のギャップの売上高約1.5兆円を抜き、2016年8月期の決算では1.7兆円と世界3位まで上りつめた。 にも関わらずユニクロが選ばれる理由は何なのか。 それは、 コストパフォーマンスが高いから です。 中国の一般的な衣類製品は、生地はペラペラで縫製もいい加減、ボタンはすぐに取れるしボタンホールは開いていなかったりと、とにかくひどいものです。 グローバル展開というと何かしらかっこ良いイメージがある。自分の会社も全世界で通用するプロダクトが欲しいと思っている人も少なく無いのではないか?また、例えばコカコーラやマクドナルドなど、どの国に行っても地元の人に認知されているブランドは、やはり世界一流のイメージがある。その一方で、イメージやかっこ良さ以上にビジネスをグローバルに展開する、もしくはしなければならないロジカルな理由が幾つかある。 ユニクロは中国や東南アジアにも人気があることをご存知でしょうか。 2017年10月13日の日本経済新聞朝刊に「ファストリ最高益、前期1192億円、2期ぶり、海外事業伸びる」という株式会社ファーストリテイリング(以下、ファーストリテイリング)についての記事が掲載されました。 前回(8月18日)の記事「ファーストリテイリング、売上減少に歯止め 急成長するGUと海外ユニクロを柱に売上高3兆円へ」ではファーストリテイリングの概要をユニクロとジーユーを中心に論じました。 今回はファースト … 海外戦略で成功した理由として、ユニクロは国内でSPAと「接客しない」を先行したファッションブランドだったため、海外に進出するための基盤がすでに整えられていたからと考えられます。 LIFE PEPPER 海外向けSNS運用, サービスやプロダクトの拡散を速めるためには、1社単体でおこなうことでは不可能です。物流や流通、現地のサービスとの機能の連携など、現地に精通しているからこそ可能なビジネス開発があります。, 最初から優良な現地パートナーと組めば、事業展開が非常に早くなります。成功している企業はこうした取り組みが非常に上手です。, 例えばTwitterは日本に進出する際に、日本の企業のデジタルガレージと提携して事業を進めたことで日本での企業を軌道に乗せました。, TOKYO OTAKU MODEは、オタク向けのアニメや漫画などの関連商品を世界中に向けて発信する越境ECビジネスを主軸としています。, オタク向け商品というと非常にニッチなものに見えますが、世界をターゲットにすることでまさにグローバルニッチなビジネスモデルを構築することができています。, また、サービスも日本版を作るのではなく、最初から海外版をリリースし、世界をターゲットにビジネスを行ったことが、事業の急拡大につながりました。, 越境ECの最新トレンド!国別EC事情から成功事例までご紹介! LIFE PEPPER 越境EC制作・集客支援サービス, ユニ・チャームはオムツや生理用品などの消費財を扱う日本メーカーですが、1980年代から海外進出に積極的に取り組んできました。, 現在売上7000億円のうち、60%以上が既に海外の売上となっています。ベビー用紙おむつ、生理用品、大人用排泄ケア用品において、アジアではNo,1・世界第3位と大健闘しています。, ユニ・チャームは海外の会社を買収して拠点化することもありますが、生産や流通、マーケティングはユニ・チャーム独自の経営方法を現地に浸透させることを徹底します。, 自らの強みの部分は変えず、そこを現地に対しても通用するように調整していくことで、現地でのシェアを獲得していったのです。, 名の知れた企業であっても、必ず成功する訳ではないのが海外ビジネスです。企業の海外失敗事例を踏まえ、効果的な海外進出につなげてください。, ユニクロと言えば、今や日本を代表するアパレルメーカーとして世界的に名が知られています。そんなユニクロですが、海外進出に失敗をしているのです。, ユニクロが海外進出で失敗をした主な原因は、「人材の採用」と「企業理念の不浸透」です。, 2001年にユニクロは、ロンドンに初めての海外進出を行いました。一時は21店舗まで拡大したものの、経営不振のもと巨額の赤字を計上し、ロンドンから撤退する事となりました。, 当初は海外の現地法人は現地の人間によって経営を行うのが最善であると考え、イギリスの老舗デパートでの勤務経験者が現地支社長として採用されました。, 結果組織全体がイギリス風の保守的なものとなり、現場と経営層の間で壁ができ、風通しの悪い組織文化となりました。これは現場の社員と社長が対等に一緒になって問題を解決していくというユニクロの企業風土からはほど遠いものでした。, 現地のビジネスに精通した現地人を責任者にすることは重要ですが、それよりも大事なことは「企業理念の浸透」です。そのためには、企業のヴィジョンと経営理念を理解した人材が、現地責任者になる必要があります。, そうすれば、理念が責任者から現場に浸透していき、あるべき姿でのビジネスモデルを展開することができるようになるのです。, ユニクロが中国で人気の理由はデザインがいいから?ユニクロに学ぶ・中国で日本企業が成功を収める秘訣, キリンビールは2011年に、ブラジル2位のビール会社「スキンカリオール」を3,000億円で買収しました。, しかしスキンカリオールの取得に伴って生じた「のれん代(買収額と正味資産の差額)」の減損など、1,140億円を特別損失として計上することに。その結果、上場以来初の最終赤字に陥りました。, これは世界首位アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)との価格競争に敗れた結果、ブラジルでは思うように販売が伸びなかったのが原因です。, 失敗は競合分析不足にありました。世界シェア30%のインベブと比較して、キリンはわずか2%。より緻密な競合分析が必要だったのです。, ここまで企業の海外進出について、必要性からポイント・成功/失敗事例を見てきました。, ここで重要なポイントは、インターネットが浸透した結果、海外進出の成功の決め手となる要因が過去とは異なっている事です。, インターネット上でも十分な情報収集が可能ですし、テストマーケティングなども可能です。こうした現状を踏まえて、よりスピーディーで確実な海外進出を検討してみてください。, 海外進出のプロに相談する 日本企業の海外進出【失敗事例】から学ぶ「成功のヒント」| ユニクロ・ソニー・キリン・丸紅が失敗した理由. 2008年冬「ヒートテック」が、ついに世界進出を開始! より暖かく、より心地よく、それでいてよりリーズナブルに、を目指して開発してきた、ユニクロの吸湿発熱素材 「ヒートテック」。 ユニクロが海外進出を成功させている背景には、「戦略的な旗艦店」の出店が関係している。 旗艦店とは、ある地域において販売の拠点となるような重要な役割を果たす大型店舗のことであり、ブランドの特徴や良さを最大限発揮する上では、旗艦店の出店は効果的である。 ユニクロの目標は世界No.1のカジュアルブランドになることです。 そのためには海外事業の規模を拡大し、収益力のあるビジネスに成長させていくことが鍵になり ます。 世界進出に拍車をかける同社が、海外で愛される理由を探る。 2020年の東京オリンピック・パラリンピックで、スウェーデン選手団は「ユニクロ(UNIQLO)」のロゴを胸に戦うことになる。 日本においてのユニクロの流れを考えると自然なことですが、中国では高い関税がかかるため、原価率等を抑えるための様々な努力が行われたものの、結果的に売上げは伸び悩みました。 海外進出サポートは必須!海外進出の手順と業者選びの注意点を解説, 日本の人口は現在は1億2000万人ですが、2050年には1億人以下となることが予測されており、人口減少のペースは今後も増加していきます。, また言語の観点からも、英語や中国語は日本の10倍以上もの人口をターゲットにすることが可能です。したがって、投資に対するリターンも10倍以上違うことになります。, アメリカのスタートアップ企業は最初からグローバルなマーケットを狙っており、マーケットサイズの小さい場所からスタートしていません。, 世界市場の成長率は毎年数%以上ありますが、日本はここ20年GDPは成長しておらず、今後国内市場の伸びを期待するのは難しい状況です。, 海外進出を前提としたプロダクトやサービスを作ったほうが、プロダクト自体の競争力を高めることができます。, 上述の通り、最近では日本企業だけが競合というわけではなく、アメリカや中国などグローバルな企業が同一の事業領域に対してサービスやプロダクトを展開するようになってきたため、これらの企業も競合になってきます。, 例えば、Facebookが日本に参入してきた際に、それまで日本で圧倒的に優位にあったmixiもその地位を保てず、今では当時の面影もありません。, 同じような商品やサービスでも日本の方が当初は品質や機能も優れていることは実は多いのです。しかしながら、海外の企業の類似のプロダクトに駆逐される場合が増えてきています。, そういった状況を回避するためには、グローバルな視点での製品開発とマーケティングでビジネスの競争力を高める必要があります。, ベンチャー投資の金額はアメリカでは日本の10倍違うと言われています。 ユニクロは、グレーターチャイナの14億人のお客様はもとより、世界中のお客様に喜ばれるLifeWearを提案し続けます。アジア発のNo.1グローバルブランドをめざし、これからも努力を続けていきます。 ユニクロ上海店(グローバル旗艦店) ページトップへ 日本企業の海外進出は経営上非常に重要な要素となってきています。日本市場が少子化による人口減少フェーズに陥っており、日本国内だけでは市場はどんどん縮小していく一方です。, しかしこうした市場の縮小といった理由以外にも、海外進出を事業戦略上考えた方が良いと言えるでしょう。, インターネットが広がった結果、あらゆるサービスがグローバル化し、国内のみのターゲットではビジネス自体成立しない業界も出てきました。, こうした状況を踏まえ、日本企業も今後より積極的に海外進出を行う必要があると言えます。, 今回は日本企業の海外進出の必要性・ポイントから、企業の海外進出成功/失敗事例をご紹介します。, 世界に名だたる日本企業であるユニクロやキリンはなぜ海外進出で敗北を喫したのでしょうか?これらの事例を踏まえ、海外進出の参考にして下さればと思います。, 海外進出に成功・失敗する日本企業の共通点とは!?成功の鍵を握る事前準備もご説明します, 企業の海外進出においては、メリットとリスクの双方の視点から把握しておくことが重要です。, 「いつかは海外に進出できたらいいや・・・」と考えているだけで行動を起こさなけれは、結局は時流に遅れて企業の海外進出は失敗に終わるリスクがあるのです。, 海外現地進出成功事例集24選 ファーストリテイリングは「ユニクロ」製品の生産を委託している主要工場のリストを公開した。従来は「ビジネス戦略上の重要性」から非開示だったが方針を転換。背景にサステナビリティーを重視する世界の潮流がある。 カジュアル衣料品店大手の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの2019年8月期の連結決算は、「過去最高」尽くめとなる好調なものだった。その中でも特に注目すべき点が、ユニクロの営業利益において海外部門が国内部門を上回ったことだ。 1949年3月、柳井等が兄・柳井政雄より任されていた小郡商事の繊維・洋服部門を、個人営業の紳士服専門店「メンズショップ小郡商事(メンズショップOS)」として山口県宇部市に開店。 1984年6月2日、それまで山口県宇部市で「メンズショップOS」(1992年4月までに全店閉店またはユニクロに改装)の名称で男性向け衣料品を取り扱っていた小郡商事が、広島市中区袋町にユニセックスカジュアル衣料品店「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」(UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE)を開店。なお … 、共同出資会社JAL Agriportを設立し農業事業へ参入, グロービス学び放題のお申込みはこちら, ストーリー採用に掲載したい企業様へ. 日本企業の海外進出の失敗例から「海外戦略を成功させる改善策」を導き出す 現代は「グローバル化の時代」と言われ、様々な分野の企業が海外進出を行っています。 企業がグローバル化することで、国内外のマーケットが開拓できたり、海外に拠点を持つことによる生産の低コスト化を実現できたりなど様々なメリットがあるでしょう。 海外webマーケティングを成功させる方法!頼れるパートナーを見つけよう, 世界に名だたる日本企業であるユニクロやキリンはなぜ海外進出で敗北を喫したのでしょうか?, 日本はここ20年GDPは成長しておらず、今後国内市場の伸びを期待するのは難しい状況, グローバルな視点での製品開発とマーケティングでビジネスの競争力を高める必要があります。, グローバルニッチなプロダクトにおいて、最初から海外進出を前提とした事業計画を立てることで、事業の成功確率が飛躍的に高まります。, 結果組織全体がイギリス風の保守的なものとなり、現場と経営層の間で壁ができ、風通しの悪い組織文化となりました。, インターネットが浸透した結果、海外進出の成功の決め手となる要因が過去とは異なっている事, Globalize(WEBメディア) - 世界で勝ち抜くマーケティングが分かる、見つかる. ユニクロが世界各地で人気の理由は、ジャストフィットなローカライズ戦略です。 東南アジア市場では、ムスリム向のヒジャブを展開したり、経済成長による海外出張者が多い国には、年中フリースを販売するなど、現地の文化や習慣に寄り添うビジネス展開で成功を収めています。 ファーストリテイリングが手がける「ユニクロ」の中国事業が今期(2019年8月期)、売上収益5000億円、営業利益850億円に達する見通しだ。 2002年に上海に中国1号店を出店してから17年間で、ユニクロの中国事業だけで「無印良品」を展開す ユニクロを手がけるファーストリテイリングの柳井正社長の「失敗の哲学」について。柳井社長の名言とともにユニクロの失敗や失敗に対処する考え方を解説。経営学者ドラッカー、松下幸之助の失敗に関する名言も紹介。 日本を対象とした市場だけを想定したプロダクトの場合、せいぜい10億円集める事がやっとでしょう。しかし世界レベルでの事業展開を想定し、事業を推進していけば投資のリターンも大きくなり、多くの資金を調達しやすくなります。, また人員に関しても、企業の海外進出によって世界中から優秀な人材を獲得することが可能となります。, それは単に報酬の面だけではなく、グローバルなビジョンの壮大さや可能性に魅力を感じて集まってくる優秀な人材は少なくありません。その分、語学やマネージメント能力など必要とされるものも多くなりますが、日本国外の優秀な人材を惹き付ける事が出来れば強いチームを作ることができるようになるでしょう。, 海外進出を念頭に置くことでグローバルニッチなマーケットを狙うことができるようになります。, 新規事業を作る場合、既存のビッグマーケットは既に競合がひしめき合っています。そこで、既存プレイヤーが参入しにくいニッチなマーケットを狙うのは一つの戦略です。, 一方でニッチマーケットでは市場の規模が小さすぎるため、将来的に成長しても投資に対するリターンは限定的です。, そこで重要な概念は、「グローバルニッチ」という考え方です。例えニッチな市場であっても、グローバルに見れば巨大市場が存在している場合もあります。 こうしたグローバルニッチなプロダクトにおいて、最初から海外進出を前提とした事業計画を立てることで、事業の成功確率が飛躍的に高まります。, 海外進出の必要性は理解いただけたと思います。しかし海外進出が、日本でビジネスを行うことと比較してよりハードルが高いものであることは事実。, 最初から日本国内のマーケット感覚からあえてずらした、グローバルに焦点を当てたプロダクト作りを行えるかが企業の海外進出で重要なポイントです。, プロダクトの企画や作成の段階で、最初からグローバルな視点をいれるかどうかでプロダクトの内容は大きく変わってきます。, 従来では日本向けのサービスをつくり、国内向けがうまくいった場合に海外版を出すという考え方が一般的でした。, グローバル化の影響が加速する昨今では、最初からグローバルにプロダクトをつくり、日本国内のマーケットをあえて後回しにするという方法も企業の海外進出成功を後押しする有用な施策となっています。, 現地の商習慣を把握し、地域の特性に沿った商品・サービス展開(ローカライズ化)を行う必要があります。, 例えば、日本において圧倒的な優位にあるメッセージサービスはLINEですが、海外ではWatsAppが使われています。, LINEが日本で評価された主な要因は無料通話機能ですが、海外では通話は定額制が大半のため、無料通話機能は消費者にあまり響きません。, このように地域毎にニーズが異なるため、現地のニーズを把握し、プロダクトの機能や見せ方を調整していく必要があります。, 海外SEO 成功秘訣を徹底解説ーアメリカ、韓国、中国、台湾ー 「名創優品」は日本では数店しか展開してないが、中国では2013年の1号店開店以降猛スピードで店舗を増やし、現地在住の日本人には、「ユニクロ、ダイソー、無印を足して3で割った」ような、「中国風味の日本企業」(もしくは「日本風味の中国企業」)として知られる。中国の検索サイト「百度(Baidu)」で「無印良品 名創優品」と入力すれば、大量の検索結果がヒットするなど、何かと比較される対象になっている。 また、 … 1. ユニクロの海外進出失敗談 世界的にも失敗などしていなさそうなイメージもありますが、どのような失敗をしてしまったのでしょうか。 ユニクロは、2001年にイギリスのロンドンに海外発進出を成し遂げま …